技能実習生の即時帰国もあり得る?兵庫県での監理団体選びは慎重に

兵庫県で技能実習生を受け入れを検討している企業が増えてきています。
その背景としては、やはり慢性的な人手不足が原因と考えれます。ですが、「技能実習生を受け入れなんて簡単」と考えていると予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

今回は、兵庫県で技能実習生を受け入れる前に知っておきたいこととして、「技能実習生を紹介してくれる監理団体」についてお伝えさせていただきます。

技能実習生を受け入れる前の監理団体選びで差が出る

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技能実習生を受け入れるには、企業は、許可を得た監理団体というところと契約し、技能実習生を紹介してもらう必要が出てきます。
ただ、監理団体選びに失敗すると、後々トラブルに巻き込まれてしまう恐れがあることを忘れないようにしましょう。

その実例が実際に兵庫県で起きてしまいました。

兵庫県加西市で監理団体の許可の取り消し

2018年12月27日に法務省は、外国人技能実習適正化法が義務付ける実習生への講習を実施しなかったとして、兵庫県加西市にある監理団体の許可を取り消したと発表しました。

この監理団体は、すでに兵庫県内の企業に30人の実習生を紹介していました。

今回は実習生は他の監理団体が担当するという形になったと推測できますが、場合によっては即時帰国となる可能性もあり得ました。

なぜ兵庫の監理団体は許可を取り消されたのか?

この兵庫の監理団体は、「外国人技能実習適正化法が義務付ける実習生への講習を実施しなかった」として許可を取り消されました。
実は監理団体は、技能実習生に対して原則として入国後の1~2か月間の間(176時間)法定研修を行わなくてはならない義務を負います。

今回の監理団体は、この研修を行わず、実習先企業へ配属させていたこととなります。
このように、悪質な法令違反の監理団体がまだ存在するかもしれません。

企業担当者は、監理団体選びを安易に考えず、慎重に決定する必要があります。
また、監理団体選びに失敗すると、所定の手続きを失敗することで、技能実習生は一年の実習期間で終了になってしまう恐れもあります。

技能実習生に長く活躍してもらうためには?

兵庫,技能実習生

技能実習生は3つの在留資格を1号・2号・3号といったようにスライド式で取得することができます。
技能実習1号が1年間、技能実習2号が2年間、技能実習3号が2年間といったように、最大5年間の実習が可能になっています。

では、長く技能実習生に活躍してもらうには、どのような監理団体を選べばよいのでしょうか?

兵庫県でも評判・実績の高い監理団体を選ぶこと

技能実習生の在留資格である1号~3号は移行の際に、学科試験と実技試験の受検が必要となります。
その問題は決して難易度が高いというわけではありませんが、難点なのが出題がすべて日本語で行われることです。

技能実習1号の在留資格では1年しか滞在できません。
この間に業務の基礎となる知識を回答できない場合、「技能を習得していない」とみなされ在留資格1年が終了したと同時に実習が修了とされ、強制帰国となってしまいます。

このように、日本語の講習や受検合格へ向けたサポートなど監理団体の知識が要求されることは多いのです。

対策できたのも関わらず、強制帰国。
そんな事態にならないために、技能実習生を紹介してくれる兵庫での監理団体選びは、高い実績や評判の良いところにすべきです

指標としては、監理団体へ政府が定める「優良」という認定もありますので、これを一つの目安にするのも良いでしょう。

また、もう一つしっかりと監理団体を選ぶことでメリットがあります。
どの監理団体でも1年~3年の在留資格である1号2号は取得が可能ですが、技能実習3号に関しては、受けるのに特定の条件があります。

  • 優良監理団体が担当している技能実習生
  • 政府に認められた優良実習先

この二つを満たしていなければ、技能実習3号を取得することができません。
つまり、できるだけ長く実習を受けてもらいたいと考えているのならば、優良実習先としても認定してもらえるようなサポートも監理団体にお願いする必要があるのです。

技能実習生とじっくりと面談をする

技能実習生は日本人より人材として質が良いという話も聞きます。
それは間違いではありませんが、やはり人によりけりです。

日本人でも同様ですが、人材選びを怠ると「働かない・学ばない」といった外れの人材を受け入れることにもなりかねません。

技能実習制度をある程度理解しておくこと

技能実習生に長く働いてもらうためには、やはり実習環境(労働環境)を整えてあげる必要があります。
監理団体が万全のサポートしてくれれば、それに越したことはありませんが、すべてを監理団体任せにするのはあまりよくありません。

受け入れ企業も翰林団体に丸投げにせず、技能実習制度を理解していくことで予期せぬトラブル対処や予防をすることがもできるようになっていきます。

現実問題として、よく制度を理解していない監理団体担当者も多いです。
目まぐるしく制度が変更する今の時勢では、監理団体からだけでなく、書籍やセミナーから知識を吸収し、企業側でも技能実習制度を理解していく必要があると考えられます。

兵庫県で技能実習生を受け入れる際には事前調査が重要!

兵庫県の監理団体の許可取り消しの件もそうですが、今後監理団体へ厳しい目が向けられる時代に突入することが考えられます。

いい加減な監理団体を選んでしまうと、費用や時間はもちろん、その技能実習生により事故が起きてしまう可能性もあります。

そうした事故を防ぐには、未熟な監理団体は選ばず、制度を熟知し、企業に有益なサポートをしてくれる監理団体を選ぶことが必要になってきます。

ただ、最初からその目を養うことは不可能なので、まずは監理団体に精通したプロに監理団体の候補をピックアップしてもらうのも良いのはないでしょうか。

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