全国的な人手不足の中、京都府でも、人材獲得に対して難航している企業が多いようです。
そんな中、2010年に外国人技能実習生制度がスタートし、京都をはじめ各企業が技能実習生の有益性を確認し、認知されていくと一気に受け入れが競争化し始めたのです。
今回の記事は、競争が激化する中、今だからこそ知っておくべき技能実習生の国籍やその国民性、頼りになる監理団体の選び方をご紹介します。
京都府の外国人労働者の受け入れ実績が急増中
厚生労働省による調査「都道府県別・産業別・事業所規模別にみた外国人労働者の就労実態」によると、京都府は外国人労働者のうち「専門的・技術的分野の在留資格」の外国人労働者が26.4%と非常に高いことが明らかになっています。
京都府の外国人材の需要は、専門的分野・技術的分野に偏っており、技能実習生(研修生)の割合は他の県と比べると比較的低いことがわかります。
ただ、受け入れ実績自体は全体で上昇しており、京都の技能実習生の数も比例して上がっています。
技能実習生(研修生)はどんな国籍の人が来るの?どんな性格?
技能実習生(研修生)と一口に言っても様々な国籍の方がやってきます。
では、代表的な技能実習生にはどの国籍が多いのか、その大まかな国民性(性格)はどういったものなのかご紹介致します。
ただ、礼儀正しい国民性の日本人の中でも、例外がいるように国民性がすべてではないため、参考程度に留めておきましょう。
京都へ来る技能実習生の国籍1位:中国人
一時期よりも数が減りましたが、技能実習生として最も来日しているのは、中国人です。
人口が多く、競争が激しいためか、人と違うことをして抜きに出なければ生き残れないとの意識が強いのか、自分の納得するやり方でないと動かない特徴があります。しかし、一度納得すると信念をもって貫くところがあります。
ただ、少し自信過剰なところがあり、できないことで「できる」といい、直前で出来なかったことが判明し、後々トラブルになるという話も聞きます。
日本人と違い、根拠の自信に溢れていると感じている方が多いようです。
ただ、器用で容量がよく、技能の習得は早いです。
本人の言葉だけを信じるのではなく、しっかりと裏を取りながら慎重に接することで事故は防げるようです。
京都へ来る技能実習生の国籍2位:ベトナム人
京都へ来る技能実習生として今増えているのが、ベトナム人です。
ベトナム人は、日本で言うところの第一外国語(英語)の授業が、日本語になっているため、他の国よりも日本語になじみがある分修得が早いといわれています。
そんなベトナム人の国民性は、器用で気が利くといったものです。
また、向上心が高いため、日本人と企業としても相性が良いとして、獲得競争が起きています。
京都へ来る技能実習生の国籍3位:フィリピン人
フィリピン人は特に女性が働き者で、技能実習生としての評価も高いです。
フィリピン人男性がダメということではありませんが、国民性として女性が働くという文化だった影響も強いようです。
フィリピンの国民性としては、時間に対しての感覚が日本人とは異なる点です。
いわゆるフィリピンタイムというもので、大まかな時間間隔で動きます。時間を指定する際にはきっちりと「何時何分に集合」というように詳細に指定することが必要です。
それ以外は特に問題がなく、ムードメーカーで、仕事面でも有能なので根強い人気があります。
京都で良い技能実習生を招くためには?
京都の会社様でこれから技能実習生を招こうと考えているならば、まずは失敗しない監理団体選びをする必要があります。
京都で良い技能実習生を招くポイント①良い監理団体を選ぶ
監理団体とは、技能実習生及び企業に対して法定研修や状態を監理する責任を負う団体です。技能実習生を紹介してもらうためには、まずここを通さなくてはなりません。
監理団体は、京都府内だけでも多くの数存在しますが、非営利団体の為、営業・広告活動が禁止されており、その実態をつかむのは容易ではありません。
比較のポイントはたくさんありますので、なるべく多くの組合に会って、自分の目で確かめて選びましょう!
京都で良い技能実習生を招くポイント②面接で人柄を見極める
監理団体と契約が済んだら、いよいよ京都に来てくれる技能実習生候補を集めるためにオーダー(注文)していきます。
オーダーに従い、選抜された候補たちと現地にて面接をしなければなりません。
もちろん、面談にかかる手続きや翻訳者の手配は監理団体が行うため心配はいりません。
翻訳者を通しながら、じっくと人柄を見極めていきます。失敗しないためには、場合によっては懇親会を開いても良いでしょう。ご飯を食べながらなど砕けた雰囲気でやった方がその人の本性が垣間見えたりします。
2019年4月から「在留資格特定技能」も始まりまりました。
働き次第では技能実習生から、日本に永住できる可能性も出てきたのです。
ですので、数年の付き合いと思わず、日本人社員と同様に面談には力を入れましょう。
京都で良い技能実習生を招くポイント③京都のことを詳細に伝える
日本の中でも京都は特別な場所です。
気候や風習などはもちろんですが、日本語に関しても京言葉のように標準語とは異なります。
特に言語や風習の違いは、外国人の方が戸惑う要因となります。
法定研修で常識を教えてもらうとはいえ、仕事場の特殊性含め、一度そういう環境であることを事前に伝えておいたほうが良いでしょう。
もちろん、入国後もこまめにフォローしてあげることがとても大切です。
数ある監理団体選びはプロに任せたほうが良い結果になりやすい
京都府内の監理団体は調べてもらえれば分かりますが、かなりの数があります。
その中からやみくもに調査していって優良な監理団体を選ぶのは非常に困難です。
そこで、おすすめしたいのは自分の会社の業種にあった監理団体をプロに選抜してもらう方法です。
費用と手間が削減できる上に、悪質な監理団体に当たるリスクも減らすことができます。
これから監理団体選びをする方はぜひ、活用してみてください。