もし、雇用している技能実習生が失踪してしまった場合、どうしたら良いのかと悩んでいる企業様もいるのではないでしょうか。事実、ニュースでも度々報道されている技能実習生の失踪問題についての手続きとペナルティについて解説していきたいと思います。
こんな悩みを解決できる記事をご用意しました。
1.技能実習生が失踪する理由とは?
技能実習生の失踪率は全体の約2%で、2021年は7,167人となっております。技能実習生が失踪する理由は大きく分けて2つあります。
- 企業側の待遇問題:
賃金の未払いや人権侵害、劣悪な労働環境、賃金未払いなど様々なケースなど。 - 実習生側の経済的な問題:
技能実習生は自国の送出し機関に、多額の借金をして来日する人もいます。その為、もっと稼ぐ為に悪徳ブローカーの誘いに乗って失踪する場合があり、借金の返済や母国への仕送りの為、失踪して不法就労を行うケースが増えています。
2.技能実習生が失踪した時の対応方法とは?
技能実習生が出勤せず、連絡が取れない場合は失踪した可能性があります。その時は、次の手順で対処しましょう。
3.技能実習生が失踪した場合いのペナルティは?
・受入企業・受入機関側受ける可能性のペナルティ:
- 一定期間の研修生・技能実習生受け入れ停止
技能実習生の失踪は条件を満たすと「不正行為」として認定されます。この場合、「研修生・技能実習生の受け入れが一定期間認められない」というペナルティが課されるという仕組みです。 - 優良認定要件の減点
失踪の原因によっては「優良な実習実施者(受け入れ企業)及び監理団体」の認定要件から減点されてしまう可能性がありま優良認定を受けることで「技能実習3号の受け入れが可能になる」「実習生の受入人数を拡大できる」といったメリットが発生するため、優良認定を受けている企業や優良認定を目指している企業は、技能実習生の失踪に細心の注意を払う必要があります。
詳しくはこちらのサイトをご確認下さい。https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000204970_1.pdf
・技能実習生側が受ける可能性のあるペナルティ:
- 懲役刑・罰金(不法滞在を行った場合)
- 出国命令
- 在留資格の取り消し
失踪した場合は知らないうちに不法滞在・在留資格の範囲外活動を行ってしまうことがある為、技能実習生にもペナルティが課される可能性は十分にあります。
4.まとめ
技能実習生の失踪を防止するには、実習先の労働環境や住環境、相談体制の整備が大切です。その為に法律を守り、適正な額を徴収する送出し機関を選び、来日後のサポートもしっかりしている監理団体を選ぶ事が重要になります。長年の実績がある監理団体では、トラブル対応に慣れており、技能実習生.jpでは優良な監理団体をご紹介が可能です。