企業様にとって1日も早く、技能実習生の受入れをしたい。と考えている方も多いかと思います。しかし入国後講習は、技能実習生の入国後に、監理団体が実習実施者における技能等の修得を行わせる前に行わなければなりません。この為、この講習を修了してから配属になります。では、技能実習生の入国後講習を実施している講習センターでは、実際にどの様な事を技能実習生に教えているのか、知っている企業の担当者様は少ないのではないでしょうか。今回はそんな疑問を解消出来る記事をご用意しました。
1.講習内容とは?
第1号の技能実習生については、入国後約1カ月の期間、講習を受講しなければなりません。
- 日本語
- 日本での生活一般に関する知識
- 出入国または労働に関する法令の規定に違反していることを知った時の対応方法その他技能実習生の法的保護に必要な情報
- 日本での円滑な技能等の修得に資する知識
2.入国後講習時間とは?
技能実習生の受入れに関して、監理団体が講習を行うことが義務づけられており、企業単独型受入れの場合は企業自身が行う必要があります。
- 技能実習1号の活動予定時間の6分の1以上
例えば、技能実習1号の活動時間が、1920時間と予定されている場合、その6分の1である320時間以上の講習を行う必要があります。 - 入国前の6カ月以内に、1カ月以上かけて160時間以上の講習を行った場合は、入国後の講習は12分の1以上
例えば、技能実習1号の活動時間が1920時間で、入国前の6カ月以内に1カ月以上かけて160時間以上の講習を行った場合、入国後は1920時間の12分の1である160時間以上の講習を行うことになります。
3.日本の生活習慣や文化に関する知識とは?
- ゴミ処理に関する知識と言葉
東南アジアから来日する技能実習生の殆どは、自国に於いてゴミの分別の経験があまり無いです。従って、先ずはゴミの分別方法等は講習センターで指導しています。 - 交通機関、ATM、郵便局などの利用や交通ルールに関する知識と言葉
技能実習生の中には、自国でATMを使用した経験が無い実習生もいます。その様な実習生でも戸惑う事が無いように、事前に操作方法も指導します。
4.講習内容とは?
例えば、基本的な合計講習時間が176時間の場合は下記の通りです。
- 日本語学習・専門知識(98時間)
- 日本の生活一般に関する知識(40時間)
- 法的保護講習(8時間)
- 警察講習(2時間)
- オリエンテーション・その他(28時間)
法的保護講習は、行政書士の先生に教壇に立って頂き、場合によっては通訳も同席します。また、警察講習は実際に最寄りの警察署から講習センターに来て頂き、実習生に受講して頂きます。この他、講習センターの中には消防講習を実施している所もあります。
5.講習終了後は?
講習終了後、修了式を実施し、講習報告書を監理団体にお渡します。そして、実習生はようやく配属されます。
6.まとめ
国籍にもよって異なりますが、全体的にインドネシア人技能実習生は日本語の上達スピードが速いです。逆にモンゴル人技能実習生は入国前に日本語を他の国籍の実習生と同様にある一定期間勉強をしてきていますが、講習が終了する時点でも殆ど話せず、挨拶がやっと出来る程度です。この様に国籍によって日本語レベルが異なる為、長年の実績がある監理団体を選ぶ事がとても重要です。技能実習生.jpでは国籍別に特化した優良な監理団体を無料でご紹介する事が可能です。