秋田県では、現在800人ほどの技能実習生が受け入れられています。全国的に見ると秋田県の受け入れ数は少なく、最も技能実習生の受け入れが進んでいない都道府県になります。
ですが、これからの少子高齢化時代に向けて、秋田県の産業存続のためには、技能実習生の力を得ることが必須になっていく企業が増えることが予想されます。
そこで、今回の記事では秋田県で技能実習生を受け入れる必要性とその流れを簡単に解説していきます。技能実習生制度は難しく思えますが、始めるのは意外に簡単だということを知っていただければ幸いです。
秋田県の産業、技能実習生制度の必要性
秋田県の県内総生産を見てみると、約2割がサービス業、約1割は卸売業小売業などの販売業、そして製造業の3つが主要産業となっています。総生産の約5割がこの3つの業種からなっているというわけですね。
秋田県は、全国と比較すると、第一次産業の割合は大きいものの、求職者は製造業など第三次産業へ就職傾向が強くなっています。
秋田県と言えば、秋田こまちなどを代表とする稲作の他、または農業の中でも養豚を中心とする畜産が盛んですです。
そんな世界にも名立たる特産品を作る秋田県ですが、各農家では少子高齢化の影響もあり、後継者問題が深刻です。また、各業界でも技術力の高い職人が引退をすることで起き、若い年代層の担い手がいないなどの問題があります。
技能実習生制度は、暫定的ではありますが、各業界の人手不足の解消の一助としても運用することができます。また、先祖代々受け継いだ技術を、遠く海外の地で活かしてもらうことも可能です。
現在、技能実習生制度は3年~5年程度しか在留期間が認められてはいませんが、今後、無試験で移行できる2019年4月から始まった特定技能制度の運用が確立してくれば、8年~10年の戦力となります。
人材不足倒産も当たり前になってくる時代であるからこそ、解消手段の一つとして秋田県でも技能実習生制度は今後注目されると考えられています。
秋田県で技能実習生を受け入れる手順
秋田県は、技能実習生の受け入れが全国でも進んでいません。
では、まずは具体的に秋田県で技能実習生を受け入れるにはどういう手順になるのかみていきましょう。
秋田県で技能実習生を受け入れるまでの流れ
- 秋田県内対応の監理団体から十分に比較検討
- 検討した監理団体の担当者と面談を繰り返し、信頼できるところを選定
- 選定した監理団体(協同組合)に加入
- 監理団体の担当者と相談しながら受け入れたい人材をオーダー
- 監理団体が現地の送り出し機関にオーダーを伝え募集をかけてもらう
- 送り出し機関がオーダーに従い人材を募集
- 送り出し機関から現地へ面談要請
- 監理団体の職員と現地へ向かい面談を行う(通訳は監理団体が手配)
- 受け入れ企業が技能実習生候補を選定
- 受け入れ企業が技能実習計画を作成
- 送り出し機関が技能実習生に対し、日本語教育などを実施
- 技能実習生が入国
- 監理団体が技能実習生に対し一定期間、日本語、マナー研修などを行う
- 技能実習開始
技能実習の実績が少ないからこそ監理団体(協同組合)の選定は慎重に
技能実習生を採用するにはまず、その窓口となる監理団体(協同組合)を選定しなくてはいけません。秋田県は、冒頭で紹介した通り全国でも一番技能実習生の受け入れが進んでいない県になります。ですので、まずは、技能実習制度の窓口となる協同組合(監理団体)の技能実習生業務の経験値をよく確認してみましょう。
地元にある監理団体はもちろん日々のお困りごとなど相談するには心強いです。
しかし、東北の広域や、全国規模で展開する監理団体でも秋田での監理業務をお願いすることはできます。広域で監理業務を行っている団体はその分経験も豊富で色んなケースに対応する能力が高いことも多いです。地元密着型の監理団体と広域エリアを手掛けている団体どちらの話も聞いてみて、自社が最も納得できるところを探すことが大切です。
また、人をあつかう仕事ですので、誠意のある団体を選ぶ必要があります。
業務経験が多くても少なくても、誠意ある対応をしてくれそうな監理団体であれば心配ありません。
技能実習生を採用している間、何年間も毎月監理費を支払う先となりますので、監理団体を選定するときは、知り合いの紹介だからと簡単に決めてしまうのではなく、自社で納得できる基準と担当者の対応を見て決めることが初めて技能実習生を運用する上で何よりも重要なことと言えます。
技能実習生受け入れを成功させるなら専門家に相談!
良い監理団体を選定するには、何か所も比較検討した上に、実際に顔を合わすために訪問をして、自分自身で確かめることが必要です。
ただ、監理団体の総数は2600団体と膨大です。秋田県というエリアに対応していて、なおかつ自社の条件と合致する団体をリストアップするだけでも膨大な手間と言えます。というか、正確にはそういった一覧表はなくひとつづつ問い合わせて確認していく必要が出ます。
そこで、監理団体の選定は我々専門家にお任せください。
あなたの会社にあった監理団体を厳選して、ご紹介いたします。
時間を節約しながら、悪質な監理団体を選んでしまうリスクを減らすことができますので、これから秋田県で監理団体選びをしようと考えているならば、まずはお気軽にご相談下さいませ。