悪辣な組合(監理団体)が担当になってしまったケースは、技能実習生制度の中にはよく報告されています。
今回の記事では、技能実習生制度におけるキモとも言える組合を変更するポイントをご紹介していきます。
これから監理団体を変更しようと考えている方はご一読ください。
組合(監理団体)の変更は技能実習生本人など4者の合意が必要となる
組合の変更は結論から言えば可能です。
ですが、それには現在の組合・技能実習生本人・送り出し機関・新しい監理団体の4者の合意が必要となりますので注意して下さい。
基本的に合意が得られなければ組合の変更が不可能
4者の合意が得られなければ基本的に組合を変更することはできません。
なので、基本的には、いきなり変更という手続きを取るよりも、組合に対して改善要望を粘り強く出すほうが、技能実習生制度とうまく付き合っていく方法とされています。
また、「改善要望を出していても、一向に改善されない」という事実は、4者に対して合意を得るための説得材料となります。「担当者が気にくわないから」といった軽い理由で監理団体を変更するのは大きな摩擦と手続きの負担などもあるため割りには合いません。
実際、組合へ改善提案を出せば変わる場合が多い
技能実習生制度は成熟しきった制度とは言えません。また、あまりに監理の範囲が広く、ケースバイケースのこともあるのでノウハウを十分に得ている担当者というのは一握りです。
なので、「何が不満なのか分からない」と担当者は思っているのが現状なのです。
改善提案を出すことで監理団体側もクレームを把握して、改善努力をしてくれるところがほとんどです。何度も改善要望を出しているのにも関わらず正当な理由のないまま変化がないときこそ、変更へと動くべきでしょう。
ただ、その改善要望事態の正当性や変更に生じるリスクに見合っている不満なのかどうかは、あらかじめ確認しておきましょう。
我慢できずに変える時は次の技能実習生を受け入れるタイミングがベター
再三の改善要望も無視するような悪辣な組合も中にはあります。
ただ、そんな状況であっても切り替えるタイミングは次の技能実習生を受け入れる際がベターです。
というのも、変更手続きには、かなりの手間や労力、費用がかかります。あなたの会社にとってももちろんですが、負担がかかるのは技能実習生や新旧の監理団体にとっても同じです。
ただ、技能実習生を受け入れるタイミングであれば、新しい監理団体としても動きやすく手続きが一括で行うことができるので手間が少ないのです。
技能実習生サイドへの説明も「新しい人が入るから組合も変わる」と説明をしたほうがスムーズに健康できるでしょう。
新しい組合を探すときはよく比較することが何より重要
現在、失敗したと感じている監理団体はどのように探し選びましたか?
「知人の紹介・HPで見てなんとなく・最初に話したところだから」
監理団体を変更したいと訴える企業担当者の多くがこういった回答をしています。身に染みてご存知かと思いますが、監理団体はどこも同じではありません。
提携している送り出し機関も違いますし、技能実習生制度への理解度、制度の手続きの練達具合、更にいれば抱えている人員の数なども監理団体で全く違うことも珍しくありません。
しかも、協同組合の性質上、利益を求めているわけではないので質が良いにも関わらず費用を安く抑えられるところも多くなっています。
技能実習生受け入れを失敗しないために良い組合を探すポイント
組合を比較するといっても「どうやって?」と困ってしまう方が大半でしょう。
そこで、良い組合を選ぶポイントを見ていきましょう。
- 面接の人員を豊富に集められる監理団体
- 専門の通訳がいていざという時のサポートが期待できる監理団体
- 過去の派遣実績が豊富で知識を有している監理団体
- キックバック、過剰接待などで実習生の出発前の負担を過剰にかけていない監理団体
- 教育サービスが充実している監理団体
他にも様々な細かいポイントはありますが、実際これらの多くは実際にお付き合いし始めてからしか分からないことが多いのも事実。そこで、長い付き合いになる監理団体は一つだけあって決め打ちしてしまうのではなく、複数の監理団体にあって色々話を聞いて、比較検討することが大事です!
もし、監理団体選びに不安を感じたり、面倒だと思ったら
そこでおすすめなのはプロに紹介してもらうという方法です。成功している会社からの紹介や優良監理団体認定というのも一つの基準にはなるのですが、あなたの会社と合っているかどうかまでは判断できません。
他のポイントである研修内容の充実や監理団体内で手続きができるかどうかも必ず確認するべきですが、あなたの会社と合っているかどうかを照合するのは経験がいります。
なので、もう二度と監理団体選びを失敗したくないのならば、初めから複数の監理団体に会って、あなたの会社にあった優良な監理団体を紹介してもらうのが最善なのです。
その上で一番重要なのは「会って話して納得すること」これが重要です。
「この担当者になら任せられる」そんな直観を得られるまで何回でも会うことをおすすめします。
監理団体選びに不安を感じたり、面倒だと思われた方はぜひご相談を!
技能実習生制度を成功に導くために、組合を変更したいと考えている方は、まずは次の監理団体の選定から始めてみてください。