世間でも注目されている外国人技能実習生制度ですが、最近特に北海道の事業を営む方から関心が高まっています。
北海道では、今後技能実習生の受け入れは拡大していくでしょう。
ではなぜ、北海道では技能実習生制度が注目されているのでしょうか?
北海道で労働力不足が深刻化
北海道では、現在労働力不足が深刻化しています。
少子化の影響もありますが、北海道全域で人手が不足しているのです。では、その理由についてみていきましょう。
北海道の人手不足は69%
北洋銀行の調べによると、人材が不足していると答える企業は、69%にも上っていると報告しました。
特に東京五輪の需要が多い建設業と訪日客が多いホテル、旅館業では人材の確保に様々な手段を講じています。
ですが、そんな努力もむなしく、一向に改善されないどころか、徐々に人手不足は悪化を続けています。
北海道の一次産業が特に深刻
特に北海道の企業が頭を悩ませているのが、北海道の一次産業、すなわち農業・漁業などです。
北海道産の作物や魚介類は需要が高いにも関わらず、それを確保できる人材が不足しているのです。特に若い労働力が少なく、年齢を重ねていき廃業ということも十分に考えられる事態になっています。
北海道牛乳など、畜産についても人材不足が深刻化しており、たびたびテレビや新聞でも話題になっています。
今後、人手不足が解消される見通しも立っていません。
技能実習生制度は北海道の人手不足を救うカギになる
日本人から人手不足が解消できない現状で、白羽の矢が立ったのが外国人技能実習生です。
ただ、最初は人手不足の事業者も、日本語の問題で敬遠されていました。
ですが、実際に農業関係者など人手不足に悩む事業者から外国人技能実習生を受け入れてみたこところ、成功事例が多く報告されるようになったのです。
中には、効果的に技能実習生を迎え入れたことにより、売上を大きく伸ばしたという事例もあります。
では、そんな外国人技能実習生はどうやって受け入れればよいのかご存知でしょうか?
まさか、外国までいっていきなり求人を出すことは難しいですよね。
一般企業で、外国人技能実習生を受け入れるには、「監理団体」という組織と契約を結ぶことで、受け入れを始められます。
では、この監理団体は簡単に言ってしまえば仲介屋さんです。イメージとしては不動産屋さんのような仕事をするところです。
北海道で監理団体を選ぶポイント3つ
では、北海道で、技能実習生を派遣してくれる監理団体を選ぶにはどのようなことを注目しておけば良いのでしょうか?
やはり、システムや付き合い上、相性の良い悪い監理団体は出てきます。
そんな数ある監理団体から良い監理団体を選ぶポイントをいくつかご紹介していきます。
北海道で監理団体を選ぶポイント①扱える技能実習生の違いがあることを確認
監理団体には、1号・2号のみ扱える団体と3号まで扱える団体とがあります。これはどういうことかといえば、簡単に言えば、働ける年数のことになります。
1号・2号しか派遣できない監理団体は、3年までしか技能実習生を派遣できません。
3号まで扱える監理団体は最長5年の派遣をすることが可能です。
業務内容によって、3年以上居てもらいたいという場合は、候補から外すべきでしょう。
北海道で監理団体を選ぶポイント②優良監理団体を選ぶ
監理団体には、その運営実績に応じて優良監理団体として認定されます。
初めて選ぶのであれば、そういった優良監理団体に認定されているところから選ぶのが無難です。
また、第一次産業や外食産業の人材不足解消としてネックになるのは、質ももちろんですが、単純な「人数不足」もあるでしょう。
ところが、外国人技能実習生制度は、望めば何人でも受け入れられるわけではありません。
人数を増やしていくには、監理団体が優良として認定されていることと、実習先として御社も優良実習先として認定されなければなりません。
優良実習先として認定されるのは基本的には、監理団体の指示のもと、適切に実習生たちを管理していればなることができます。
ただ、認定には時間がかかるため、近い将来人材不足が深刻化してしまうという事業の場合、早めに技能実習先としての実績を積んでおくことが必要になるでしょう。
北海道で監理団体を選ぶポイント③相性の悪い監理団体は避ける
北海道には、特定の職種に強い技能実習生を派遣できる監理団体とそうではない監理団体があります。
自分の会社が求めている職種に弱い技能実習生を派遣してもらっても意味がないので、その監理団体はどういった職種に強いのかを把握しておきましょう。
監理団体といっても、人の集まりなので、担当者との相性もどうしても出てきます。また、組織として合わないこともあるでしょう。
しかし、そういったところと契約してしまうと、十分なサポートを得られず、しっぺ返しを受けてしまいかねません。
また、悪質な監理団体も、残念ながらあるのが現実です。
監理団体を選別するのは、非常に手間がかかるため、ついつい最初に問い合わせた監理団体を選んでしまうことも多いようです。
ただ、監理団体が法的に失態を起こした場合、技能実習生音受け入れは中止といった事態にもなります。また、監理費用が水増しで徴収されていたという事例もあります。
現在は、制度の見直しで悪質な監理団体の数は減少傾向にあります。
ですが、それでも相対しているときに違和感を感じたり、相性が悪いと感じたら直観に従って別の監理団体を探すのも一つの手段です。
制度が複雑なので面倒見が良い監理団体を選ぶことが大切
外国人技能実習制度は複雑で、独学ですべてを理解することは非常に難しい制度です。
実は、これは監理団体の職員も同じです。熟練しているところもあれば、未熟なところもあります。
質問してもよくわからない回答が返ってくることが多い、説明や実績が説明できない。
そんな監理団体は避けたほうが良いでしょう。やはりはじめは頼りになる監理団体を選ぶべきでしょう。
なかなか監理団体を選ぶことは難しいですが、しっかりとサポートしてくれる面倒見の良い探すことが技能実習生派遣の第一歩になります。
自分で探せないという方は、プロに任せるという手段もあります。
ぜひ、活用してみてください。