介護で雇用するなら特定技能?技能実習?制度の違いとメリット・デメリット 後編

前回の記事では慢性的な人手不足に悩む介護業界での「技能実習制度」と「特定技能ビザ」の違いについて見ていきました。今回は介護業界における両制度のメリット・デメリットについて見ていきましょう。是非ご一読ください。

前編はコチラ!

介護業界での技能実習・特定技能のメリット・デメリットについて

上記に述べた制度の違いがあることがわかりました。それでは介護業界において両制度のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

技能実習でのメリット・デメリット

メリット
・段階を経て実習を行うことで受入れ企業の社風に合わせた独自の人材育成が可能
・転職ができないので、コストを抑えた運用が可能
「特定技能1号」に無試験移行が可能なので、長期間な人材運用計画が可能
・長期にわたって行われてきた制度の為、送り出し国のノウハウや日本で受入れ可能な監理団体が豊富

デメリット
・定期的に試験を受験するため、試験対策が必要
・実習指導の為の指導員の確保、夜間勤務の為の計画策定
・配置基準に含められるまで半年間必要(日本語能力試験N2以上の場合はすぐに配置基準に含められる)

特定技能でのメリット・デメリット

メリット
・条件付きですぐに配置基準に含められる。

デメリット
同一業種など一定条件下のもとで転職可能なので、より良い雇用条件を求めて人材の流失が懸念される。
・「介護技能評価試験」は、日本以外で受験する場合、その受験国の言葉で実施されるので、日本語能力がゼロでも試験に合格できてしまうので、より正確な日本語能力が求められる。
・在留ビザの更新を少なくとも年に一回行わなければいけない。
・できて間もない制度のため技能実習に関係する機関とノウハウを比べると少ない。

外国人介護士の質が問われる時代へ

このように様々な制度の違いと各制度のメリットとデメリットが存在します。介護業界ではどちらがオススメなのでしょうか?それはもちろん外国人を雇用する企業の考え方や経営スタンスによっても違ってきます。介護業界では介護に関する経験値や知識はもちろん必要になります。また勤務する施設によって様々な運用の違いや人をケアしていく職場になるので、その人々に合わせてサポートの方法を細かに伝えていくのは至難の業です。

とはいえ人材不足の問題を解決していくために、これらの両制度を上手く使っていかなければいけません。
例えば
・長く雇用できる介護のスペシャリストを育成する場合
技能実習→特定技能→介護福祉士
・賃金を抑え独自の指導により介護のスペシャリストを育成する場合
技能実習→介護福祉士
・優れた職場環境で魅了のある賃金設定で介護のスペシャリストを育成する場合
特定技能(転職する人材含む)→介護福祉士

魅了のある職場づくり・人材育成の難しさ

制度的にはこのようになるが、外国人の雇用者だけでなく日本人の雇用者との処遇や評価のバランスをいかに上手くとることができるのか。受入れる企業に最大限に適応できる外国人をいかに見つけ、育成していくのかなど様々なポイントが沢山あります。それらの課題を解決していくためには具体的にたくさん協議していく必要があります。

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