「変な人が来たらどうしよう」「うまくやってくれるか不安」
ミャンマーの技能実習生を受け入れることは決まったものの、外国人であるミャンマー人とうまくいかないかもしれない、そんな不安はありますよね。
ただ、うまくいくか不安という気持ちは、ミャンマー人の国民性が分かってくると、不安をある程度解消できるかもしれません。
そんなミャンマー人技能実習生を迎えるにあたり、ミャンマー人の魅力やリスクを減らすために意識したい選考方法などをご紹介いたします。
ミャンマーとはどんな国?ミャンマー人はどんな国民性?
ミャンマーは東南アジアの国の一つで、インドや中国などと隣接している国です。人口は6242万人ですが、日本の国土の約2倍の面積があります。
ミャンマー人は、「勤勉」「素直」「正直」「素朴」といった国民性があると評されています。
その上、国民の多くが仏教徒なので、日本人との考え方が近く、相性が良いともいわれています。
ただ、少し違うのは、ミャンマー人にとっては「親」は特別な存在です。日本人でもそれは変わらないのですが、日本人よりも親に対する敬意は強いと評されます。大家族であるため、働きに出た長子が家計を助けていることは少なくありません。
日本人の場合、成人すれば本人の意思が重要視されることが多い傾向にありますが、ミャンマー人の場合は親の意思が重要視される傾向にあるため、冠婚葬祭や家庭の事情に特別配慮する必要があります。
また、年功序列を非常に重んじるため、年下から命令口調で、というような職場環境だととうまくいかない可能性があります。上司をつけるときは技能実習生よりも年上にしたほうが良いでしょう。
ミャンマー技能実習生にはどんな魅力と注意点がある?
ミャンマー人技能実習生たちは素直なため、「言われたことをしっかりこなしてくれる」という魅力があります。
穏やかな性格で争いごとを好まないため、職場の治安を乱すということはなく、大家族で育ったが故の空気をうまく読む力に長けています。
今の日本人の若者にも通じますが、家庭や学校などあまり怒鳴られるという経験が少ないため、「叱るときには人がいないところで」といった人格的配慮をするようにしましょう。
はじめてのミャンマー技能実習生の選考方法
ここまで、ミャンマー人のイメージがついてきたでしょうか?
それでは具体的にミャンマー人の技能実習生を先行するときのポイントをお伝えしていきます。
言葉・能力・性格どれを重視するか伝える
ミャンマー人は、割と親日的です。
実績として日本語試験の受験者数が一年に7000人突破していることや日本のアニメが放映されているなど日本への興味を持つミャンマー人は多いといえます。
ですが、日本語に関しては、誰もが知識を持っているわけではありません。
言葉・能力・性格すべてを満たした人材が現れるということは稀ですので、現在の職場におて何を重要視するのかをキチンと決めておきましょう。
「言葉がある程度喋れて、性格が穏やかなら後は教育できる」というオーダーや「安全などの必要性から言葉が荒めの職場だからタフな方を求めている」など職場よって求められる正確や資質は異なります。
あらかじめ就労環境や労働条件などを理解してもらって募集することが大切です。
既存の従業員との相性も考慮してオーダー
既存の従業員との相性は大切です。
特に同じグループとして仕事をする人間関係はスキル以上に大切になってくる場合もあります。
完璧な采配というのは難しくても、「気が弱い人が多い職場だから気の強い人は合わない」といったある程度の方向性は伝えておくことができます。
監理団体や送り出し機関も、オーダーに従い人材を選んでいますので、細かいオーダーと面接がお互いにとって非常に重要になります。
ただ、オーダーだけですべてを絞り込めるわけではありません。最終的には現地に来て徹底的な面接をしなければ人柄は分かりません。ただ、細かくオーダーすれば吟味できる人数が絞られるので結果優良な従業員選抜に役立ちます。
面接の人数は2~3人程度の少人数で
ミャンマー人技能実習生を一括りにして4人以上で面接をしてしまうという会社もありますが、できるだけ少人数が好ましいです。
短い時間では人となりは分かりませんが、それでも少人数で時間をかけることで、個人のことが少しわかるようになります。
時間はかかりますが、御社と一人の実習生の人生が左右される大事な決定ですので少人数でじっくりとミャンマー人技能実習生たちの本音を引き出すようにしましょう。
企業によっては、このようなグループ面接から個別に1次~3次面接を行い、さらに家庭訪問・懇談会まで行う徹底した人材選定を行う場合もあります。
絶対に失敗したくない想いが強いならば、これくらい行って損はありません。もちろん、費用との兼ね合いもありますが、ミャンマー人は、親との結びつきが強いため、家庭訪問は行っておいて損はないかもしれません。
仕事場の雰囲気・仕事の内容は事細かに伝える
従業員との相性とも同じような話になりますが、従事してもらう仕事に関する情報は事細かに記載しておく必要があります。
大雑把な情報では話と違うということになりかねませんし、ミャンマー人技能実習生の親からも反発が生まれる可能性があります。
日本人向けの求人よりも、さらに事細かく仕事内容や雰囲気を伝えることで意図しない人材を入れることを、未然に防ぐことに繋がります。
ミャンマー技能実習生の経験をとるか年齢をとるか
ミャンマー人技能実習生たちを選考する際に、一つのポイントとなるのは「年齢か経験」です。
一般的に物覚えは35歳を過ぎると落ちるといわれています。
特に異国の環境で技能を習得するには若さが必要です。逆に特定の仕事を任せたい場合は経験が必要になります。
任せたい業務に必要なのは、若さに直結する柔軟性なのか、即戦力となる経験なのかは、はっきりさせておきましょう。
ミャンマー技能実習生は海外との争奪戦
ミャンマーは現在、最後のフロンティアと言われ、海外の有力企業がミャンマー人獲得に乗り出しています。良い人材は早くから見いだされとられてしまいます。
良い人材は一期一会です。
早め早めに動いていくことで良い人材と巡り合うチャンスも増していくでしょう。
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