技能実習生受入れ前に!組合の提携国・送出機関を比較するべき理由

技能実習生を受け入れる際には、必ず監理団体となる組合に加入しなければなりません。
ただ、「どの監理団体も同じところから技能実習生候補を見つけているわけではない」ことをご存知でしょうか?

質の良い技能実習生を受け入れたいならば、組合比較検討することが必須条件です。
そこで、今回の記事では組合を比較する際に盲点となる「提携国と提携送り出し機関」のお話をご紹介していきます。

組合が主にどの国と提携しているかを比較

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まず、組合がどのように外国人技能実習生候補たちを集めてくるかおさらいしていきましょう。

組合は、それぞれ現地の送り出し機関というところと提携しています。この送り出し機関は一つではなく複数あります。日本で言うところと派遣会社が多くあるようなものですね。

派遣会社の場合は、登録したスタッフの中から派遣人員を選抜して契約した企業に派遣します。

技能実習生の場合は、受入企業の要望に合わせて、組合からどのような人材が欲しいか送出し機関に求人票を送ります。
その後、求人票に従い送出し機関が様々な方法で現地で人を集めます。たくさんの募集がかけられる送出し機関はそこで一定のスクリーニングを行い、候補者を絞り、次に日本の採用担当者が現地に赴いて面接を行い、日本の企業の判断で技能実習生は選抜されます。採用が決まった学生はそれから日本語などの「教育」を数か月間程受け、定められた日本語試験に合格したら来日します。

つまり、送り出し機関は以下のような役割を持っています。

  • 現地の人材を集める
  • 日本語教育
  • 監理団体との諸手続き
  • 出国手続き

そして、実際に良い人を集められるかどうかは送り出し機関の実力次第なところが多いのです。

組合が主にどの国と提携しているかを比較

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では、本題です。
組合を比較するときに組合自体の比較も大切ですが、その組合がどういった送り出し機関と提携しているかは採用力、教育力を計る上でが何より重要です。

また、そもそも、どこの国の技能実習生を派遣できるかが変わります。元々技能実習生は中国が圧倒的に多かったのですが、ここ数年はベトナムがどんどん増えてきています。そして、今後はインドネシアや、フィリピン、カンボジア、ミャンマーなどがどんどん据えていくでしょう。ですので、例えばミャンマー人を受け入れたい企業はミャンマーの送り出し機関と提携している組合を選ぶ必要があるのです。

かつての中国がそうであったように、経済発展により本国の給料が上がってくると、技能実習で日本に行く人は減ってきます。行きたい人が減ると、面接してもよい人材をとるのが難しくなったりしますので、どの国の人材を採用するかはとても大事なポイントです。

国によっては将来的に自社の海外戦略に組み込むことも可能

技能実習制度は、仕事により日本人よりも有益な登用になる可能性があります。
例えば日本語だけではなく英語が話せる人が求めているとか、技能実習で数年働いてもらった後、将来は自社の海外進出のキーマンとなる存在になってほしいなどといった国際戦略を加味した登用も視野としてはあるからです。

ただ、それには国ごとに使える言語を把握しておく必要があります。(日本人なら日本語、中国人なら中国語、自然にバイリンガルな国もある)ベトナムに支社や工場を出す予定なのに、中国人を雇っても次には繋がりませんよね。

そうしたグローバルな視点で技能実習生を選出する企業も増えてきています。

組合が主にどの送り出し機関と提携しているかを比較

組合がどの送り出し機関と提携しているかを確かめることは、そのまま確保できる人材の違いとなって現れます。もっと言えば、人材供給力だけではなく日本語教育レベル、マナー道徳、日本での生活の注意事項の理解度、更には出国までにかかる費用も違うのです。

つまり、送り出し機関を選定することで、面談後に成長させられるかどうかの力が違うと共に、技能実習生たちが出国の際に送り出し機関から背負う借金の額も変わってくるということです。

良質な送り出し機関から選出された人材は、入国時の初期レベルが全く違うのです。

技能実習生制度では組合選びで人材の質が変わる

例えば、現在、技能実習生として今最も多く来日しているのはベトナム人になります。
ベトナム人の送出し機関は300社以上あります。それぞれの送り出し機関が独自の人材の募集や教育を行いしのぎを削っています。

ですが、組合(監理団体)は自由にその300社から送り出し機関を選べるわけではありません。厳密にはベトナム人の監理を年間0~199名までしか行っていない団体は3社の送り出し機関としか提携できないといった制約があるのです。

この3社の選定がうまくいっていない組合は、他の送り出し機関の試験で落ちた人材などで人数の穴埋めをしている送出し機関と提携している可能性もあります。結果、優秀な人材を面接で準備できず、その上教育もイマイチになってしまうという最悪な結末をもたらします。

ただ、そうは言ってもどの送り出し機関がどのような教育をしているのか、優良な送り出し機関と提携をしている組合はどこなのかを詳細に調べていくのは困難です。

複数の組合を比較することが成功のカギ

では「運任せに組合に加入するしかないのか」と言われればそうではありません。
監理団体はその業界をよく知っており、自分たちの契約している送出し機関のなかでも得意と不得意を把握しています。

ですので、1社1社は限られた送出し機関としか提携していなくても、複数の監理団体と話をし人材の要件に会う人が集められるかを打ち合わせしていくことで、募集の制度はあげられます。

また、ベトナム人がいいと思っていたが、最近の潮流をみると、他の国の人材の方が優秀な人材が取りやすいことをアドバイスもらえたりします。

ですから、これから組合を選ぼうと考えているならば、まずはたくさんの組合の方にあって様々なアドバイスを受けてください。
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